芦屋のクラシック音楽コンサートホール

兵庫県芦屋市東芦屋町3-9
TEL:0797-55-0730

イベント情報

2016年11月

2016.11.17

Duo Agineko ヴィオラ・リサイタル

2016年11月16日 (水)

Duo Agineko ヴィオラ・リサイタル
今日は二時からSalon ClassicでDuo Agineko(アジネコ夫婦)によるヴィオラ・リサイタルがあった。アンサンブル・メンデルスゾーンの面々は昨日で公式行事を終わえ、散り散りに別れたが、サンダー・ヘールツ(ヴィオラ)とヘールツ高橋康子(ピアノ)が居残りここでリサイタルを開いた。今日のプログラムは「ベルギーで生まれたロマンスの傑作選」とあるように普段あまり聴かない曲だが、陰影の濃い人生の喜怒哀楽をヴィオラならではの深く低い音色で綴ってくれた。その音色は、地味な二人が醸す外見とは正反対に、内面的には非常に滋味に富み、色に譬えればチョコレート色をしていた。音楽に没入した二人、なかでも康子の夢うつつとした表情で弾く姿にこちらもうっとりし、そのままサンダーに目を移すと、かれもまたかれの性格そのままに深くたゆとうとした調べを奏でている。足の長いスタイリッシュなサンダーに驚いていたが、後で聞くとバレエをやっていたとか、道理で様になっていたのだ。
終演後、サロンでアジネコ夫婦を囲んで小パーティを開き、今、ベルギーで住んでいる二人と四方山話をした後、我が家に移動し、サンダーが好きだという日本酒で乾杯した。その中にベルギー・日本の比較文化論にもなった。昨日は若いソフィーが日本の芦屋駅前のデパートでmade in Japanの品物を見て目を輝かし、日本の幼児向け絵本を買っているのを目撃した。われわれがヨーロッパに行くと向こうのものに目を輝かすのと全く同じ。 珍しいものを初めて見る目と先入観、今やmade in Japanは世界のブランド商品なのだと再認識したことだった。
 
 

2016.11.14

日本・ベルギー友好150周年記念祝賀会ー午餐会コンサート

 51   2016年11月14日 (月)

日本・ベルギー友好150周年記念祝賀会ー午餐会コンサート

2016.11.08

日本・ベルギー合同演奏会、奈良秋篠音楽堂

 2016年11月8日 (火) 日本・ベルギー合同演奏会、奈良秋篠音楽堂

アンサンブル・メンデルスゾーンの昨夜の公演は奈良大和西大寺の秋篠音楽堂であった。もう福岡、京都、神戸、大阪、奈良が終わり、残るは明日からの東京、横浜だけとなった。
秋篠音楽堂は造りがよい。お蔭で多くの観客に来ていただいた。フランクの甘酸っぱいヴァイオリンソナタに始まり、次に勇壮なリズムで青い情熱が迸るドヴォルザークのスラヴ舞曲、浦瀬奈那子とヘールツ高橋康子の連弾が続いた。その調べはいまも耳に残っている。次はモーツァルトのピアノ四重奏曲。松川暉のヴァイオリンが冴え芳醇な香りを放ち、どこか秋篠寺の風情を感じた。次のソプラノ歌唱では山本昌代の「からたちの花」が美しい日本語の情感を西洋的メロディに乗せて美しく伝え、続く渡邉栄子が自作のマスクを着けてヨハン・シュトラウスの「こうもり」よりロザリンデのアリアを歌った。カスタネットを打ち鳴らし舞台で舞う姿はオペレッタそのもの、今日の公演に大きな色を添えた。最後はアンサンブル・メンデルスゾーンによるモーツァルトのピアノ五重奏曲、もうこれには昨夜すっかり陶酔してしまった。モーツァルト自身、この曲が1784年の初演で拍手大喝采を浴びたと満足そうに父親に報告しているが、私も大喝采した。全身耳にして聴きその丸みをどのように表現しようかと演奏中ずっと考えていたが、それは大きな赤い葡萄の房のようでもあり、熟して中身が流れ出そうな柔らかい柿のようでもあった。

2016.11.07

日本・ベルギー友好150周年記念演奏会(茨木市福祉文化会館オークシアター)

2016年11月7日 (月)

日本・ベルギー友好150周年記念演奏会(茨木市福祉文化会館オークシアター)
昨夜の茨木市福祉文化会館オークシアターは、一昨夜の華やかな神戸とはうって変って黒が目立つ粋でスマートな器楽演奏だった。舞台は荘重な緞帳で覆われ、それが上がると明るく照らされたベージュ色の舞台が現われ、その真ん中に黒光りするピアノが鎮座していた。弦楽器とピアノの中にあって今夜一人気を吐いたのはクラリネットだった。
最初はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。ピアノとヴァイオリンの囁き合いが心の深みに触れ襞に触れた。そんな高雅な心に次に落ちたのはシューマンのピアノ四重奏曲の弦滝だ。この滝にわが心はこすられ、けずられ、かきむしられて浄化して行く。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが整然と一斉に奏でられる一方、それぞれの個性がいかんなく発揮される。なかでも日本側から参加した木越洋のチェロは底を打つような低音でアクセントを付ける。永江泉のピアノがみなを支えてまたいい。次はベートーヴェンのクライネット三重奏曲。先ほどまで痛いまでに滝に打ちひしがれた我が心や魂が森健太郎のクラリネットの叙情的で明るい音色で癒され、救われ、撫でられ抱きしめられた。最後のフランクのピアノ五重奏曲は昨日も触れたので割愛する。

2016.11.06

日本・ベルギー合同演奏会(神戸、うはらホールにて)

2016年11月6日 (日)

日本・ベルギー合同演奏会(神戸、うはらホールにて)
昨晩(11/5)は神戸市東灘区の「うはらホール」で日本・ベルギー友好150周年を祝う記念の両国合同演奏会があった。多勢の聴衆が見守る中、ベルギーから来日したアンサンブル・メンデルスゾーンの面々と日本側の七人の出演者が華やかに演奏した。日本側の出演者には本職がお医者さんで、趣味で歌われる方々もおられた。全員のコメントは長くなるので割愛するが、フォーレのピアノ三重奏曲は演奏者の赤、黄、青の三原色衣裳が舞台に映え、曲はフーシャピンクに染まり淡麗な味がした。シューベルトのピアノ三重奏曲は華麗で荘重、セレナーデ「学生王子」を歌った青山先生の迸るようなテノールの美声、最後のアンサンブル・メンデルスゾーンによるフランクのピアノ五重奏曲ヘ短調は五重奏曲ならではの美そのものだった。音楽美を表わす語彙が少なく私の感激を伝えにくいが、複合した弦の風合いが何となくサトウキビの束を思わせ、そのフィラメントのようなデリケートな明るい筋が陰のように寄り添うピアノの暗色で立体感を醸し美しいコントラストを作っていた。

2016.11.03

漆原啓子ヴァイオリンリサイタル(ピアノ:ヤコブ・ロイシュナー)

2016年11月3日 (木)

漆原啓子ヴァイオリンリサイタル(ピアノ:ヤコブ・ロイシュナー)
今日は午後3時からSalon Classicで漆原啓子のヴァイオリンリサイタルがあった。ピアノはドイツ人、ヤコブ・ロイシュナー、絶妙のコンビだ。大きなコンサート・ホールで向こうの方に見る彼女の小さな姿ではない。億の単位のするストラディバリウスを持った彼女が目の前にいる。その音に耳を澄ます最高の贅沢。わざわざそれを聴くために東京からはるばるやって来てくれた人もいた。曲はモーツアルト、ベートーヴェン、シューマンのヴァイオリンソナタである。ストラディの音はまさに天上の音だ。細く繊細で光沢のある音色、その何本もが長く耳に心に快く響く。聴いているうちにクモの巣を思い出した。そんなものを思い出すのは冒涜と思われるかも知れない。でも下の写真をみて頂きたい。このクモの巣の美しさってない。これこそ彼女の今日の音だった。さらに宇宙のひも理論が過った。この箱(サロン)に散乱する“ひも”はまさに魔法のひも、クモの巣にひっかかったようにみなうっとりと目を閉じて聴き入っている。後であらためてネットで「宇宙のひも」を調べてみると次のような下りがあった。なるほどこんな連想も理由なしとしない。
物質はごく小さな粒子(素粒子)から出来ている、と長い間考えられていました。しかし、粒子ではなく、小さなひもであるとなったのです。素粒子の正体は、『目に見えない小さなひも』でした。これは、『ひも理論』と呼ばれています。「物質は、小さなひもから、音楽のように紡ぎ出される」という考え方です。「ヴァイオリンやギターの弦を、イメージして下さい。弦は、一定の振動で音が出ます。別のポジションを押さえれば、別の振動になり、別の音になります。宇宙は、目に見えないひもが奏でる、色々な音(振動)で出来ているのです。」私たちは突然、『宇宙は交響曲であり、物理法則はひものハーモニーである』と気づきました。
今日のこの演奏を今日ここに着いたばかりのベルギーからの室内楽団、アンサンブル・メンデルスゾーンが熱心に聴き入っていた。
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