芦屋のクラシック音楽コンサートホール

兵庫県芦屋市東芦屋町3-9
TEL:0797-55-0730

イベント情報

2009年03月

2009.03.11

233. 小林 響 ヴァイオリンリサイタル   ピアノ: 碓井俊樹

 233. 小林 響 ヴァイオリンリサイタル

          ピアノ: 碓井俊樹
 2009年3月11日(水) 午後2時~ Salon Collina
  早春の一日、世界二ヶ所から若い有望な日本人アーティストがサロンにやってきた。ヴァイオリニストの小林響さんはケベックから、ピアノの碓井俊樹さんはウィーンからである。二人の物腰や表情を見ていると日本離れし、かつ日本人のよさを残した世界人である。
音楽好きのお祖母さんが「響」と命名したという。まさに心身ともにこれ響という響さん。一方、俊樹さんもToshiki、もしChishikiなら6つiが並ぶところだった。
演奏に大人の風格を見た。落ち着いた姿勢、持つはガダニーニ(1766年製)、奏でるはベートーヴェンヴァイオリンソナタ第5番ヘ長調作品24「春」。これをベートーヴェンが生きた時代の弓(1825年)トルラで弾いてみせた。当時のサロンに似たこじんまりしたこのサロンでベートーヴェンの音そのものを聴かせてくれた。曲は春にふさわしく明るく清々しい。第二楽章の最初、澄み切った弱音でゆっくり優しく弾かれたときは私の心の隅の隅まできれいに洗浄された思いがした。ピアノの音を知り尽くした碓井さんはホールのニューヨークスタインウエイピアノにふさわしい選曲をし、自分と譜面台との隔たりをも計算に入れて弾く。コルンゴルトの空騒ぎ作品11.5はアメリカ的色彩があり、このピアノにピタリといった。
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