芦屋のクラシック音楽コンサートホール

兵庫県芦屋市東芦屋町3-9
TEL:0797-55-0730

イベント情報

2008年02月

2008.02.08

212. アレクサ・スティルフルートリサイタル

 212.アレクサ・スティルフルートリサイタル

   伴奏: 片岡和子 2008年2月8日(金)午後7時~      ミューザ川崎「Assembly Hall」
今回、初来日したアレクサ・ステイルは国際的に聞こえた有名なフルーティスト。ニュージーランド出身の彼女は今や南半球、北半球を股に掛けて世界中で活躍している。日本に来るのが遅すぎたくらいだ。長身の美女、気立て優しく、笑顔絶やさず、物怖じしないその人柄は、前アメリカフルート協会の会長だったことを雄弁に物語る。暑い南半球のシドニーから寒い北半球の日本にようこそ。
静かなスローテンポの曲から速い情熱的な曲までヴァラエティーに富んでいて、
フルートの音色の幅広さを満喫、堪能した。フルートは演奏者の息遣いが聞こえて
きそうでいかにも人間的だ。その口元から紡ぎ出される空気の糸、紐は野太いのもあればフィラメントのようにか細いのもある。伸びやかな糸は明るく金色に輝くのもあれば淡いピンク色したエレガントなオパール色もある。それらで織り成す織物はまさに微妙な音で綴ったタペストリーだ。どの曲も素晴らしかったが、中でも私に印象的だったのはドビュッシーの「月の光」。静かな出だし。温かい中にどこか冷たい月の光。印象派の絵のように淡い雲間を走る月、センチメンタルな宵、心優しい乙女にも雅な平安朝の貴族にも勇壮で幽玄な武士の気持ちにもなれた。
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