芦屋のクラシック音楽コンサートホール

兵庫県芦屋市東芦屋町3-9
TEL:0797-55-0730

イベント情報

2002年03月

2002.03.23

64. 砂原 悟・小林律子 ピアノ・デュオリサイタル

 64. 砂原 悟・小林律子 ピアノ・デュオリサイタル 「シューベルト連弾作品 連続演奏会1」

 2002年3月23日(土) 午後2時~
            Salon Collina
今年は例年に比べ暖かくもう桜が満開になった。待ち遠しい桜以上に待ち遠しかったのが今日の砂原悟氏の演奏だった。昨年のここでの名演奏以来、サロン・コリーナ仲間の間で一躍有名になったのが同氏だった。今日も期待に違わずクラシックの真髄を味合わせてくれた。シューベルトを追い続け、今回を第1回に今後何回かに分けて同作品を演奏して行くという。夭折した天才の軌跡をわがことのように自ら追体験し、何とかシューベルトに迫ろうとする同氏の姿勢に強く打たれるとともに、演奏そのものに惚れ込んだ。
追体験のためには舞台装置も必要である。18世紀末から19世紀初めにかけてのヨーロッパの雰囲気を醸し出さなければならない。幸いなことに、このサロンからは葉山の稜線が見え、どこかそんなヨーロッパの昔の鄙びた雰囲気が伝わってくる。そんな中で砂原 悟氏は解説をまじえながら、求めて止まないシューベルトの世界を聴衆の前に現出してくれた。ベートーヴェンを神のごとく敬愛したシューベルトはわずか31歳で亡くなるが、その精神は普通人の70歳に相当したという。そんな天才の作品を追体験しながら砂原悟氏は演奏した。今回は小林律子氏と組んだデュオだけに一層ダイナミックで、力強かった。純然と音楽を愛する人たちが集まるサロン向きの曲であり演奏であるように思えた。
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