18. イタリアからの贈物、セレナータ・トリオがやってきた
2000年12月3日(日) 19:00より Salon Collina
「人生は楽しむものよ」とイタリア人気質丸出しの陽気な中年男達、軽やかに演じる曲にも渋い人間の円熟味が溢れていた。
来年のイタリア年に先駆け、サロン・コリーナはもうイタリアンムード。ジュゼッペ・ノヴァのフルートが光とするとリノ・ベルニッチのバスーンは影である。その光と影で出来た音の美空間に心は遊んだ。光と影の両方を支えるピアノ、それを奏でるはジョルジョ・コスタ。イタリア国立サンタチェチーリア交響楽団首席バスーニストのリノの吹くバスーン・ソロ演奏で何物かが心にバスンと落ちた。この得がたい贅沢なイタリアからの贈物を届けてくれたのはフルーチストの清水和高氏である。
この来日を期に音楽セミナーも開かれた。ジュゼッペ・ノヴァ、リノ・ベルニッチ及びジョルジョ・コスタのレッスン風景もとくとご覧あれ。