〒659-0095 兵庫県芦屋市東芦屋町3-9

芦屋のクラシック音楽コンサートホール
2022.04.08
22.04.24 開演14:00(開場13:30)
客演: 木野雅之氏 (日本フィルハーモニー交響楽団ソロコンサートマスター)
Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
チケット 3,000円
Salon Classic Facebookページ
2022.03.27
去る3月27日(日)Salon Classicでは音楽評論家の白石知雄先生によるレクチャーコンサート、「名曲を語る」シリーズVol7があった。当日は大阪音楽大学教授でピアニストの土井緑さんが「ショパンのピアノ協奏曲第1番 ホ短調Op.11 第2楽章を演奏され、白石先生が「協奏曲の由来と現状」「オペラとコンチェルト」「ピアニストたちの挑戦」などを、映像を見ながら解説された。
音楽学の「学」に弱い私に「協奏曲」の解説はいい勉強になったが、高齢になり耳が遠くなったためどこまで正確に理解できたかはいささか不安。私は従来からこの「コンチェルト」なる言葉に二重の意味で惑わされてきた。一つはラテン語のconcertareは「闘争する」なのにイタリア語のconcertareは「調和する」で、綴りは同じでも意味が全く逆なこと、二つ目は日本語で「競奏曲」もあれば「協奏曲」もある。字は違うが響きは同じだからややこしい。これが今回の解説でクリアになり、現在は、ピアノなどの独奏楽器がオーケストラの伴奏をバックにして、1:nで競うように華やかに演奏することだと理解できた。
日時: 2022年3月27日(日)開演14:00
場所: Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
曲目: 鍵盤上のアリア ショパンのピアノ協奏曲第1番 土井緑
チケット:一般3,000円 学生1,500円
チケット申し込み:
2022.03.12
うららかな春の日差しの到来とともにSalon Classicは昨日(3/12)こけら落しから11年目を迎えた。こけら落しがあの東日本大震災日の翌日だったから忘れようがない。それを記念してサロンでジョイントリサイタルを開いた。
日時 2022.03.12(土) 開演16:00(開場15:40)
場所 Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9 2F
出演者 客演 内藤晃(ピアニスト)その他大勢
チケット 3,000円
2022.03.05
寒い2月が終わり3月と聞くだけで心が和んでくる今日、美貌の松田真樹さんと元宝ジェンヌで元参議院議員の但馬久美さんがSalon Classicでコンサートを開かれました。
一風変わったコンサートで、その名を「ネコ踏んじゃったコンサート」といいます。この「ネコ踏んじゃったのメロディ」は世界中、どこに行っても知らない人はいないという。その曲を今日は大作曲にアレンジしてもらい、松田さんが演奏するという嗜好。
さぁ、松田さんがどんな風に弾かれたか、一つ茶化して書きましょう。
バッハが「バッハハ」というとモーツアルトが「モー」という。ベートーヴェンが「ヴェンヴェン」と重々しくいうと詩人のショパンが華麗に「ショパーン」と返す。リストが「ネコ踏んじゃったよ、リ、リ、リ、」と熱烈にいうと卒倒するように聴衆から拍手がわく。ドビュッシーが「ドブネコ、ドブネコ」と絵を見ているように印象的に語ると、20世紀のラフマニノフがドラマチックに強弱をつけ、「ネコラフ、ネネネ、ラフネコ、ラ、ラ、ラ」とビートを効かすとブラボーの声がこだまし拍手が起こりました。彼はロシア人ですけど...。
長年舞台を踏んでこられた但馬さんはさすが違います。元男役は姿勢が違います。自分の半生を情感込めて朗読し、「ダンスに夢中になったように私はどこにいてもそこで最善を尽くすの」と云いながらすみれの花咲く大階段でベルサイユ風にネコ踏んじゃいました。
2022年3月5日(土)第1公演 12:00(開場11:30)
第2公演 15:00(開場14:30)
Salon Classic 2F 芦屋市東芦屋町3-9
チケット 一般 5,000円 (高校生以下3,500円)
チケットお申込みはこちら
2022.02.13
2022.02.13 チェリスト藤森亮一の世界(第3回)
今日の藤森、横山両氏の演奏を聴いての感動が消えないうちに急いで書かなければならない。今日の演奏のうち一番印象に残ったのはフランクのヴィオリンソナタ。この曲の静穏な出だしと壁に掛かった拙画「異星人」を見るのが偶々同時だった。繰り返し聞こえる暗くてゆっったりした神秘的な出だしがこの異星人の夜のしじまを眺める姿に重なった。深夜、砂丘に立って胸を反らしながら照る月に向かって低く吼える異星人、この光景がこの曲の出だしの雰囲気に思えた。異星人のチェロ語とピアノ語が美しいハーモニーを醸しながら静寂の夜のしじまにどこまでも響いて行く。非常に情熱的な力強いところもあれば、内面的で幻想的なところもあった。最後にこぞって白、青、赤のペアが歌い上げる朗々とした清純な美しさは異星人ならではの佇まいで完全に魅了された。
(NHK交響楽団首席チェリスト)
日時: 2022年2月13日(日)開演 14:00
場所: Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
曲目: J.S.バッハ: チェロソナタ 第2番 BWV1028
シューベルト: アルベジオーネ・ソナタ イ短調 D821
フランク: ヴァイオリンソナタ イ長調(チェロ版)
チケット: 5,000円
;:;;;;;;;;;;;;;;;;;
2021.12.26
コロナで明け暮れたこの一年、年末に第九の音も聞こえてこない冴えない一年だった。しかし昨日打ち上げられた次世代天体望遠鏡で135億年前の、ビッグ・バンの光が今見られる可能性が出てきたという科学ニュースに明るさを覚えた。そんな興奮の覚めやらぬ中、Salon Classic では今年最後のリサイタルがあった。チェリスト海野幹雄とピアニスト宮下朋樹のベートーヴェンチェロソナタ全曲演奏会だ。
わずかな休憩はあったが、第1番から第5番まで2時間半ほど弾き放し、そのすべてを海野は一切譜面見ずに暗譜で無念無想の表情で弾く。もちろん左手の指は細かく激しく上下し、右腕は大きく左右に動いている。その無念無想の後ろで一生懸命にピアノを弾く宮下、絶妙のコンビが生み出す音楽美に私は完全に圧倒された。二人とも気高い。第3番の出だしの音は今も耳に残っている。このような曲想を描くベートーヴェンの感性はどうなっているのだろう。天文学者の頭脳も分からないが、芸術家の感性も分からない。しかし昨日、今日はこれらの天才に心が打たれた。
コロナのせいで観客は多くなかったが、今回特筆したいのは一番前の席でおとなしく聞いていた三才の坊やだ。ママの横でどんな気持ちで聞いていたのだろうか。
21.12.26 ベートーヴェンチェロソナタ全曲演奏会
Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
演奏者 海野幹雄(チェロ)&宮下朋樹(ピアノ)
チケット申し込みはこちら
2021.12.23
クリスマスイヴの前夜、楽しかるべきこの季節にオミクロンが出現、戦々恐々の日々。しかしサロン・クラシックでは昨夜大人の雰囲気の中で音楽の世界巡りをした。奏者は私と世代が近く、たおやかでまるやか、音楽はやはりズームでなく空気丸ごと漂うホールで味わうものとあらためて感じた。
曲はオミツクロイ。一人の奏者がバイオリン語、もう一人はピアノ語、二人一緒に、あるいは一人一人で、その言語であちこちの国に誘ってくれた。バイオリン語で訪れたバッハ国の枯淡の味が良かったし、ピアノ語で訪れたショパン国の感傷的な気分もよかった。多くの国は今までに何回も行ったが、一度に巡ってみるとどの国も独特の味、哀愁、喜び、晴れやかがあり、味わいも一入、今回はグルック国の精霊たちの踊りに特に魅せられた。
佐藤美都子(ヴァイオリン)& 秦はるひ(ピアノ)クリスマス・コンサート
Salon Classic(芦屋市東芦屋町3-9)
チケット 一般4,000円、学生3,000円
2021.12.04
師走入りして初めてのSalon Classicでのコンサート、山田美和(サクソフォン)と天野圭子(ピアノ)のデュオリサイタルが大変よかった。コロナのせいもあってか何となく侘しい年末をサクソフォンの甘怠い音色が癒してくれた。このサクソフォンの都会的でアンニュイ(物憂げな、けだるい)な感じが私は元々好きだ。どこかシャンソンの枯れ葉を思わす風情もあった。今日、あらためて感じたことだが、管楽器は人間の息の延長のようで、手で操る楽器よりももっと身近で人間臭く感じた。とくにサクソフォンはその感が強い。また今日の曲の多くは1930年前後生まれの、私とあまり変わらない世代の作品だけにヨーロッパ中心とはいえ雰囲気的に近親感を覚えた。
山田美和(サクソフォン)& 天野圭子(ピアノ)デュオ・リサイタル
2021.12.04(土)開演14:30(開場14:00)
Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
チケット 3,000円
2021.11.15
著名なアーティスト、木野雅之教授の室内楽ワークショップ
Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
期間: 21年11月15日(月)、16(火)、17(水)
なお、11月16日(火)17:00開演の演奏会(客演:木野雅之教授)への
出演希望者も受付中。(ただし限定5名先着順)
2021.11.01
今回、このリサイタルを通じて初めて知り合ったお二人というが、ここに名コンビが誕生したと宣言したい。
ピタッと息の合った国際派二人の表情、その奏で出す本物の調べに観客が完全に魅了された。その息を呑む様子がこちらまで伝わってきた。胸に迫る以上にお腹に応える重みがあった。テレマンの無伴奏ヴァイオリン演奏は18世紀のバロック時代をそのまま映す重厚感があって私にはバッハよりも好もしく思えた。今日のヴァイオリンやピアノ演奏を聴いて私は単なる響きの美しさだけでなく、曲がもつ曲想の奥をうがって聴いていた。アンコールで弾かれたシューベルトのアヴェマリアには神々しさがみなぎりまさに祈る気分になった。
霜浦陽子(ピアノ)&板谷真以子(ヴァイオリン)デュオ・リサイタル
2021年11月1日(月) 開演18:30(開場18:00)
Salon Classic 芦屋市東芦屋町3-9
チケット 3,000円