〒659-0095 兵庫県芦屋市東芦屋町3-9

芦屋のクラシック音楽コンサートホール
2021.07.02
夜空に蒼く輝く月、その光に照らされた白い雲片。その下に広がる喜びの島、月の光が島の稜線を照らしている。海はどこまでも暗く黒く底に向かって神秘の光を放っている。海上に生起する寄せては返す虹の波。アラベスク風の高台で水を吐く噴水。独り高く上がっては崩れ落ち水盤を満たす。水の反映だ。これはドビュッシー没後百年を記念して私が描いた詩的散文の絵である。
aiuwep
2021.07.01
日、かつてベストセラーになった「絶対音感」(最相葉月著)を読み直していて、あの世界的に有名な作曲家にして指揮者、L.バーンスタイン(ミュージカル“ウエストサイド物語”の指揮など)の「音楽って何?」と題する言葉に出会った。孫引きの上、我田引水めくので恐縮だが、ちょっと引用してみたい。「…大切なのはこのリズムが僕たちを興奮させ、ワクワクさせてくれること。…ワクワクするのは、ワクワクさせるように音楽が書かれているから。…みんなだって何かが自分に起こったとき、踊ったり歌ったりして、自分の気持ちを表現してみたくなることってあるでしょう?絶対あるよね。作曲家にもあるんです。…音楽の意味っていうのは、これなんです。シャープとかフラットとか和音とか、むずかしいことをたくさんわかる必要はないんです。もし、音楽が何かを私たちにいおうとしているなら、その何かというのは物語でも絵でもなく、心なんです。もし音楽を聴いて、私たちの心の中に変化が起こるなら、音楽が私たちにもたらすいろいろな豊かな感情を感じることができるなら、みんなは音楽がわかったことになるのです。音楽とはそれなんです。物語や題名はそれに付随したもの。そして、音楽が素晴らしい点はみんなにいろいろな違った感情をもたらすことができること。それには限界なんてないんです。…音楽は音符の動きです。忘れてならないのは、音楽は動いているということ。たえずどこかへ動き続けます。音符から音符へ飛んで、変化して流れていきます。そしてそれが、何百万という言葉でもいい尽くせない心を伝える方法なんですね」
2021.05.18
今日も昨日に引き続きサロンでジョイントコンサートがあった。客演はピアニストで文筆家の青柳いづみこ先生。そのラヴェルの組曲『マ・メール・ロワ』の演奏はプログラム作成時から楽しみにしていた。私はかねがねラヴェルが好きだ。「鏡」の絵も描いた。今日はその演奏を聴きながらなぜラヴェルが好きなのか、どこが好きなのかあらためて自問自答してみた。聞きながら頭を過ったのは、おどけ、諧謔、皮肉、逆転などの言葉だった。なるほどそのような要素は私にもある。これはダンディズムだ。クールで、言葉巧みで、しゃれっ気がある。ラヴェルはそんな曲を作ったのだ。それを青柳いづみこ先生と乾将万さんが連弾で見事に表現されたのだった。もう一つの音楽美だった。
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